Blogの3つの可能性

by tanabe on November 22, 2004

今後のBlogの活用方法として、
3つの大きな可能性があると考えている。

 ・トレーニングツールとして
 ・マーケティングツールとして
 ・コミュニケーションツールとして




トレーニングツールとして

 「Blogを書く」という行為は、意識的に行うことで、
 物事の問題を捉える力、問題を構造化する力、書く力、
 を飛躍的に伸ばすことができるツールとなる可能性を秘めている。

 さらにツールとしての完成度も非常に高く、
 基本的には無料での利用も難しくはない。

 企業を対象としたトレーニングプログラムも可能だろうが、
 それよりも意欲的な個人の集団によるトレーニングを
 ビジネスとしていくことに可能性を感じる。

 ただ、有効に普及させるためには、無料のサービスとして、
 別の形で利益を作り出すビジネスモデルが必要かもしれない。
 
 いずれにせよ、一番チャンスがあるのは、
 トレーニングプログラムとメソッドを整えている団体か個人、
 そしてインフラとしてのBlogサービスを整えている団体となると思う。


マーケティングツールとして

 これはおそらく今後もっとも焦点の当たる
 Blogの活用方法だろう。

 GoogleのAdWordsやYahoo!のOvertureと同種の
 アプローチである。livedoorもこの方面での
 アプローチは非常に積極的だ。

 これとは別に、特定の問題への取り組み意欲の高い人を
 囲い込むためのツールとしての活用も出てくると考えている。

 マッキンゼーの営業方式として有名だが、
 「問題意識を感じている人の所へ届くような形で論文などを掲載する」
 という営業スタイルだ。

 例えば、経営上の課題として人事制度の問題を抱えている経営者が
 Harvard Business Reviewを読む。すると、そこには成果主義制度
 に関する非常に興味深い論考が載っている。ぜひこの人にもっと詳細
 な話を聞いてみたいということで、その経営者は筆者の名前を見る。
 そこには、こう書いてある。
 「マッキンゼー・アンド・カンパニー
      アソシエイト   ○○ △△」
 こうして、また一人、マッキンゼーへと相談をする顧客が増えるわけだ。
  

 これと同様のことをBlogで行うことが可能だと考えている。
 私は、Blogを通じて梅田望夫氏の経歴、ビジネスの考え方、
 その深い造詣を知った。もし自分が氏に相談するに値する内容の
 課題を抱えており、しかも十分なFeeを支払える状況にあるとしたら、
 きっと私は見知らぬコンサルの門を叩くよりも、信頼するに値する
 (と感じている)梅田氏に仕事を依頼するであろう。
 それも、「ぜひとも貴方にお願いしたい」という形でだ。

 Blogは個人としてアクセスし、主体的にそのBlogを選択して読んでいる。
 これが個人的なファン心理に近いものを生み出す傾向があり、
 保険や証券系の営業、FPなどの仕事としても、
 カリスマ的な存在となるチャンスがあると思う。


コミュニケーションツールとして

 「当たり前の話だろう」と言われてしまいそうだが、
 コミュニケーションツールとしてのBlogの可能性は非常に高い。
 拡大して、Blogに限らず、SNS(Social Network Service)系の
 サービスとして考えると、これから述べる点での有効性はさらに高くなる。

 Blogは個人の極めて私的な視点、思考、趣味、趣向が反映されている。
 これは初対面の相手とのコミュニケーションの距離を縮める有効な
 手立てになる。

 いわば、齊藤孝氏の提唱する「偏愛マップ」がすでに完成している
 ようなものだからだ。

 見知らぬ相手と会う前には、自分のBlogやSNSのURLを伝える。
 相手がそこを確認すれば、その人の今一番興味のある分野、内容が
 一覧できる。その中に自分の興味と重なる部分があれば、
 初対面でもかなりの親近感をもって会話を開始できる。

 ものすごくマイナーなバンドの話だったり、好きな虫の話、
 若かりし頃の憬れのアイドル、など初対面ではなかなか話題と
 ならないような点での共通項が見つかれば、それは会話の強力
 な潤滑油となるだろう。
 経験がないだろうか?ちょっとした共通する趣味が発覚したことで、
 それまで疎遠だった人との間柄が一気に縮まったような感覚。

 これは自然発生的にこのような流れになることはあまりなさそうだが、
 Blogの特性をよく生かした利用法であると思う。

 
それぞれについてのより詳細な話は、また後日。


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