今日読んだ二つのものがあまりにもギャップがあったんで
どうしても書きたくなりました。
一つは
number 610号の鈴木隆行の記事。
鈴木の生き方は美しいと思う。
もう一つはNEETを書いた
asahi.comの記事。
"ニート"なんていう安い響きに逃げ込ませてはダメだと思う。
numberの鈴木隆行の記事については、今手元に本がないので、
あまり詳しい話は書けないのだけれど、鈴木の言う「これが、男だ!」
っていうセリフはかっこいいと思うし、自分もそのセリフを吐ける
人生を積み重ねたいと感じた。
「これが、男だ!」というセリフは、ベルギーリーグ
ゲンク vs ゾルダーでの試合で、かつて自分を不遇したゲンクに、
鈴木所属のゾルダーが2対0で勝利したときのセリフだ。
記事のどこまでが本音かはわからないが、自分を過大評価も
過小評価もせずに、その中で意地をもって戦う鈴木は
本当にかっこいいと思う。
たしかに代表の試合を観ていて「おいーっっ!」と
叫びたくなる時も多々あるが、それでも鈴木が好きだ。
一方のNEETの話。
私はNEETが嫌いだ。
NEET = Not in Education, Employment or Training
だそうだが、こんな誰も彼も一くくりにする言葉も嫌いだし、
そんな言葉に安住して「ま、いいか」と考えてしまう人も嫌いだ。
正直、同属嫌悪の意識があるのは間違いないと思う。
気を抜くと、自分がその立場に立つ可能性を否定できないから、
気に触るのだろう。
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(asahi.comより)
若い会社員の離職率は、不況にもかかわらず増えている。
厚生労働省が若年者の離職理由を調べたところ、
賃金や労働条件の不満もあるが、「仕事が自分に合わない」
「人間関係がよくない」「キャリア形成の見込みがない」
などといった理由が上位に並ぶ。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の副統括研究員、
小杉礼子さんは昨年から今年にかけて、無職か不定期
アルバイトなど「定職を持たない」若者50人に聞き取り
調査をし、理由をまとめた。
「人間関係が不安」「一度就職したが自信喪失」
「やりたいことがわからない」「刹那的」
四つの分類は、先に挙げた離職理由と重なる。
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こんなことを若者だけが感じているはずがない。
誰だって人間関係不安な中、たいして自信もないけど、
本当にやりたいことではないのも分かって、
その日、その日をなんとかやってるに決まってる。
頼むから、こんな言葉に甘えさせないで欲しいと思う。
Simple -憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向な日々-にもあるが、
統計や報道のような調査結果というのは、その発表自体が力を持つと思う。
NEETが多いという統計や報道によって、
NEETでいることが許容される空気ができていく。
実際はいつの時代でも、誰でも感じていたことが自分だけの特別な
感情の様に思えてしまう。
そうして、本来はそれほど深刻ではなかったはずの人が
会社辞めてみたり、本当の自分探しを始めたりしてしまう。
身体や心がビョーキになりそうな人、なっちゃった人は別。
これは、ちゃんと一度治療した方がいい。
治してから、苦労して我慢して頑張ればいい。
そうしないと、命にかかわるから。
そうじゃない人は、身体張って生きてみてほしい。
身体を使わないと、心まで不健康になっていくし、
現実と関わることが減ると、自分の生活の現実味が薄れて、
命の重みも感じられなくなっていくから。
# 二つの話がさっぱり対比になっていないのは、
# 承知しております…
# 鈴木が「苦労してれば良いこともあるでしょ」って
# スタンスでやれることを積み重ねているのに対して、
# 「努力する自分」の価値を認められない、
# 軽視するNEETの話が哀しかったのでこの話を書きました。
# "ONLY ONE"になれなければ、"NO ONE"になってしまう
# バランス感覚のなさがどうにも。。
# 「ま、色々あるけど、お互いなんとかやってこうよ、同世代」
# ってことです。
「こういうプレーをしたいというイメージは誰もがもっている。ドリブルで何人も
抜いて、どこからでもシュートを打って、必ず決めてしまう、みたいなね。
でも、自分ではそれ、全然できないしね。」
「だって、自分の試合のビデオを見たときに、『もういい加減にしてく
鈴木隆行【el-c-le日記Blog】at November 12, 2004 23:44