調べ物をしていて偶然気付いたのだが、@IT情報マネジメント用語事典はすばらしい。
用語の紹介というレベル以上のことは書かれていないし、特にその用語についての実務上の洞察が含まれるというようなことはないが、用語の一般的な解説としては非常に良質の紹介になっている。
特に参考文献が丁寧に挙げられていたりコンセプトの成り立ちに言及していたりして、原典への導線が準備されている点は他の用語解説と比べて圧倒的にすばらしい。
ぱらぱら見てみたかんじだと、古典を重視しつつも古典に偏りすぎることなくおもしろい話を挟んでいたりバランスもおもしろい。
問題は、他の用語事典にも共通することではあるけれど、その単語一つとって読んでみてもそれがなぜどのようにすばらしく、価値があるコンセプトなのかはほとんど理解ができない点だが、これはけっきょくコンテキストを抜きに伝えるのはほぼ不可能なのだから仕方ないのだろう。