今年は三十歳になります。
もう少し前は早く急いで若いうちにスキルアップをしないと、と焦っていました。
今はもう少し落ち着いています。必要なこととやりたいことをバランスよく学んで成長している実感があります。
そして、こういう文章を読めることもその落ち着きに影響している気がします。
あと、広告プランニングでは重要な「コア・バリュー」とか「コンセプト」とかいう考え方も、ボクの考えるやり方では「それはひとつではなく伝えたい相手によって分散して存在する」「だからいろんなメディアやソース、タイミングを組み合わせる」ので、何かひとつに絞るという発想がなかったりします。
でも、トラディショナルな作業だと、いきなり「コア・バリュー設定」なんですね。それに直面して初めてそういう発想自体が自分の中で消えていたことにハッと気づいたりしました。自分が変化していることを他から知らされて戸惑う感じ。アレレと困っているうちに、ふと気づくとスタッフとの間で意識乖離が起こっている…。この乖離をちゃんと埋められなかったのも大きな反省点のひとつです。
自分よりも年配の方(それもさとなおさん)でも目標を決め悩んで、試行錯誤し成長をし続け、そして仕事を楽しんでいるというのは本当に励まされます。
そんで、これ。
彼の言葉にこんなのがある。
「世界中の35歳の中で僕ほど努力したものはいないと胸を張って言えるんだ」
このくらいの年齢でこういう発言を読むと、梅田望夫さんの発言で駆り立てられるみたいなのとはまた違う感慨があります。
通説に従うとエンジニア定年まであと5年になるらしいので、それなりの思いで今年一年を過ごそうと思います。