プレジデント誌の本特集。厳選300冊に3回も登場した本は?

by tanabe on March 11, 2008

帰りにふと NEWDAYS で PRESIDENT を見かけ、本の特集だったので即購入。

感想としては、皆「V字回復の経営」(三枝匡)が好きすぎて笑った。どんだけ三枝節が好きなのかと。いや、ぼくも好きですけど。

それにしても別々の人が挙げて三回登場はやりすぎだろう。これ世界の他の名著抑えてトップですよ。きっと。技術書で言ったら SICP 抑えて「ハッカーと画家」がトップみたいなかんじ。いや、たしかにそれも名著だし面白いけど、誰か止めろよ。という。

ということで、そんな大人気なくも選ばれてしまうくらい圧倒的におもしろい戦略と組織変革の教科書「V字回復の経営」。読んだことがない人は読みましょう。

V字回復の経営
V字回復の経営
posted with amazlet on 08.03.11
三枝 匡
日本経済新聞社 (2001/09/17)
売り上げランキング: 1615

そんなところを抜きにしても今回の本特集は十分価格の元を取れる良い内容だった。

いくつかの記事から抜き出すと、

小城武彦さん。全体にバランスのよい選択で参考になった。特に「経営戦略の論理」(伊丹敬之)は書名は既知で未読だったので読んでみようと思う。「V字回復の経営」に「今ある経営書の中で最高の一冊」という熱いフレーズが付いていたのに笑った。

経営戦略の論理
経営戦略の論理
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伊丹 敬之
日本経済新聞社 (2003/11)
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成毛眞さん。「眠れない一族」(マックス)これは単純におもしろそうだった。さらりとこういうのを入れる成毛眞さんのセンスに完全に釣られた。「致死性の不眠症の起源を探るうちに80万年前の食人習慣にたどりつく。」「科学ホラーともいうべきノンフィクション」うーん。おもしろそうで、クラクラする。

成毛さんはしっかり「競争の戦略」(ポーター)、「イノベーションのジレンマ」(クリステンセン)、「経営者の条件」(ドラッカー)なんかが挙がっているところもポイント高い。ふと気付くと「コンテナ物語」(レビンソン)というよくわからないけど魅力的なタイトルも挙がっているし。

眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎
ダニエル T.マックス 柴田 裕之
紀伊國屋書店 (2007/12/12)
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内永ゆか子さん。春樹、好きなんだなぁw ねじまき鳥とかカフカとか、好きでもいいけど、ここで書かんでも。

米倉誠一郎さん。「GMとともに」(スローン)、「組織は戦略に従う」(チャンドラー)、「エクセレント・カンパニー」(ピーターズ)。あるべき PRESIDENT 誌の姿としてある意味安心を覚える内容。一人はこういう人がいないと。そしてまた春樹。

山崎元さん。「戦後日本経済史」(野口悠紀夫)、「行動経済学」(友野典男)、「日本語の作文技術」(本多勝一)、三冊共未読。

戦後日本経済史 (新潮選書)
野口 悠紀雄
新潮社 (2008/01)
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福澤一吉さん。議論というものについてのモデルの話がおもしろそう。とりあえず、ご本人の「議論のレッスン」を読んでみよう。

議論のレッスン (生活人新書)
福澤 一吉
日本放送出版協会 (2002/04)
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買ったプレジデント自体はこれ。