Life is beautifulさんの次世代Officeの話へ脊髄トラバしてみる。
ブルーオーシャン的なアプローチとしては、「ドキュメントなんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ」戦略とかおもしろいかも。
そもそもオフィスでドキュメントを扱おうというのは紙を使って仕事をしていた時代の名残でしかなくて、実は個別のドキュメントって本質的には必要じゃない。
オンデマンドで元となるデータから好き勝手な形式で作り出せた方が、同じようなドキュメントの元データをあちこちでメンテナンスする手間が省けていいんじゃない?コストもぐーんと下がりますよ。ってベネフィットを売り込んでみる。
まず、『けっきょく会社で使うドキュメント(紙、電子ファイルに関わらず)って企業の中で扱われている何らかのデータのビューでしかない』という主張をドーンと打ち出す。
そして、すべての生データはモデルとして扱われ、都度表現する現在のドキュメントは随時ビューとして好き勝手な形で、それこそファイルフォーマットなんてお好きなように発行しまくりますよ?と新しいツールにだまされやすい層を狙ってみる。もちろんERPとかMVCとかアルファベット3文字で煙に巻きつつ。
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とここまで書いて、言っていることの9割はsalesforce.comがやれそうな気がした。よって、Office製品の一番のライバルはsalesforce.comだという結論で。
※ ちょっとまじめに追記すると、ドキュメントって時間軸の中のある時点を切り出して誰かに対してその時の説明なり状況を担保する役割で使われるケースが多いので、モデルの方で更新の履歴はすべて追える必要がある。過去のものもいつでも発行できますよ、って保証しないと皆必ずローカルへ丁寧に保存するな。
突っ込まれる前にさらに追記しとく。
このぼくのエントリ、ブルーオーシャン戦略の本来の定義からは外れていると思います。単なる同一業種、新しい価値軸での挑戦ですね。
そもそも脊髄反射なのでブルーオーシャン戦略なアプローチを取って検証した話ではありません。未読の方の誤解を招きそうな、”悪意のマーケティング用語・ブルーオーシャンの誤用”です。そんなわけで”ブルーオーシャン的”としときました。
とても良い本なのですが、わかりやすい言葉だけが一人歩きしているので、未読の方はぜひ書籍で読まれることをお薦めします。正面衝突せずに新しい価値軸でサービスを考えるための実践的なフレームワークが書かれています。
ランダムハウス講談社 (2005/06/21)
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