生データを直接扱えるようになるメリットは何なのだろう?

by tanabe on June 30, 2005

ma.laさんの「XMLはメタデータというより生データとしての利用価値が高まりつつあり、AjaxによるUIの切り離しがそれを加速する」
http://la.ma.la/blog/diary_200506291043.htm

を読みながら、提供された生データと「最強に強まったユーザーインターフェース」がユーザーにもたらす価値を考えていたら、頭がモウロウとしてきた。

ウェブサービスはあらゆる情報をXMLで提供し、ユーザーはそれを自分の好きな形にレンダリングして表示するようになる。
AjaxはつまるところXMLビジュアライザーであり、ユーザーインターフェースの交換装置なのである。今すぐ急いでAjaxに対応、などする必要はない。APIを公開して生データにアクセスできるように開放することと、Ajaxに対応することは実は殆ど同じである。

この部分に特に強く共感する。なので、特にこの点を中心に疑問を挙げ、考えていた。

「ウェブサービスがあらゆる情報をXMLで提供」することで、ウェブのスケーラビリティを享受するのはどんなケースか?

「ユーザーが自分の好きな形にレンダリングして表示」することが可能になることで、ユーザーとサービス事業者の関係はどう変わるのか?

現状のインターネットで一番利益へ直結する「広告」というものは、データ提供者の利益へ貢献するのか、それとも表示側が主導権を握るのか?

それから、今のWebの姿がどこまでこの「生データとその見た目」という世界へと移っていくのか。すべてがそうなるのか、何かは現在のような姿を留めるのか。留めるとすれば、その境となるのは何なのか?

 

けっきょく、この話はREMIXの話の一部なのか、それともさらにWebのレベルでスケールするような可能性を秘めた何かの上辺なのか、それが今ひとつ判別がついていない。

ただ、ふと思ったのは、よりうまく提供されたXMLを利用できる環境が整えば、del.icio.usもはてなブックマークもどちらもデータ提供者として(もしくはWeb上にある巨大なデータベースとみなして)、アプリケーションレベルの処理を専門に扱うような存在が出てくると、また一つスケーラビリティの面で面白みが出るのかもしれないということだ。

データ(コンテンツ)、ファンクション、そしてビューという役割が生まれてくるのかな、という予想(という名の妄想)である。ただのMVCじゃんと言われるのは、まぁ、仕方ない。それでも、それがWebのサイズでスケールすると何かが起きるのか?あるいは何が起こせるのか?と考えるのはとても面白いと思う。