WWW2005の"Web services considered harmful?"・その2

by tanabe on May 17, 2005

先日も取り上げたWWW2005のレポートだが、さらに濃いレポートが上がってきていたのでご紹介。

Adam Bosworthの「Queries vs Methods」に関する解説があった。

まず、Methods についての言及。

彼のMethodsという言葉に代表されるのは、Strict Syntaxということなんだろうと。

Methodsというのは、パラメータの順序やその明確な意味の事前合意を求めるモノの総称ということなんだろう。

そしてもう一方のキーワード、Sloppy。

そして、重要なポイントはSloppyという言葉だとも思う。彼のいうSloppyなモノとは、要するに無邪気なまでにデータの読み手に解釈をゆだねる姿勢のことなんだと思う。パネルでもあげていたInternet Explorer(彼はv4チームのリードだった)の例:「なんとなくレンダリングできそうなデータが来たら、レンダリングするという方針。Webブラウジングしていて、『このページは読めません!文法が間違っています!』っていうエラー見たことないでしょ?」MethodsはこのSloppyを許さないモノを象徴する言葉だったのだろう。

Sloppyについては、どこかで見たなと思って探してみた。ということで、Adamの息子、Alex Bosworthのblogから。

Nevertheless, Google engineers of all people should realize that the web is sloppy and that arbitrarily prefetching things within web applications might be dangerous.

from "Google's new web accelerator breaks webapps"

先日、サービスの一時停止のアナウンスもあった、GoogleのWeb Acceleratorに関する37signalsの指摘の話に始まり、webはsloppyなんだから気をつけなきゃいけない、という内容だ。

'the web is sloppy'に貼られるリンクから跳ぶと、Adam Bosworth's Weblogの'TENSIONS ON THE WEB'が参照されている。

そして、もう一つレポートをご紹介。

こちらは図表がきれいにまとまっていて見やすい。行けなくてもこれだけの情報が手に入るとは、便利な世の中になったものだ。公開してくれている人たちに感謝。