taggingの将来性についてもう少し考えてみる。

by tanabe on May 09, 2005

能動的なフォークソノミーと受動的なフィルター

フォークソノミーだなんだと色々言われているソーシャルブックマークだけど、今のところtaggingによるフォークソノミーということよりも、フィルターとしての機能が非常に優れているな〜と感じる。

はてなブックマークの「注目のエントリー」も、「はてなユーザーの皆様」というフィルターをかけて得られる人気情報ということと、○Usersから跳んで見られるブックマークしている人の感想・要約などのコメントが面白いという点が買いなわけだ。(今のところ)

てことは、ブックマークする行為でWeb側が得られる「ブックマークをされたページです」という情報自体がやっぱり価値を帯びているということ。そう考えると、自分というパーソナリティを通した結果のWebマップを「あちら側」へ提供するかわりに、自分が価値を感じる人のフィルターを使わせてもらうという使い方も意外と本質的なのかなぁと思う。その自分が価値を感じる人のフィルターというのが私であれば、「miyagawa」氏であったり、「ma.la」氏であったり、「naoya」氏であったり、「umedamochio」氏であったりすると。もちろん「大衆」としての「注目のエントリー」@はてなブックマークであったり、「popular」@del.icio.usであったりしてもOKだ、と。

その用途だと今のソーシャルブックマークにない機能だけど、ブックマークのマージがあればより使い勝手はよくなるなー。これだと明らかに個人用途だからRailsあたりでささーっと作れそうかも。必須としてRSSでのブックマーク受信と、あとはゆっくりと他のソーシャルブックマークとの連携のためのRSSのI/O API あたりを実装してやれば良さそう。

フォークソノミーな機能が生きるときって、基本的に新しい情報を求めて能動的に動くときなんで、日常的にはBloglinesで受動的に情報を処理しまくる自分としては、こんなフィルター強化系のソーシャルブックマークはとても実用的だ。(と今日気付いた。)

tagはそれ自体にデータとしての価値がある

taggingっていうのは、URLのようなそのコンテンツ自体を指し示すものじゃない。それじゃ、tagは何を表しているかというと、その人のコンテンツの見方だ。切り口と言ってもいい。その人がそのコンテンツの中のどういった側面に関して興味を持ったのかを明確に表すキーだ。ここで言うコンテンツは、ソーシャルブックマークで言えば各ブックマークとイコールだ。つまり、ブックマークが興味のあるキーワードを含んだ文章を提供し、tagはブックマークした人と同じ視点でブックマーク先のコンテンツを理解するための読み方を与えてくれる。

ということで、そもそもtag自体がTim O'Reillyが「Data is the next "Intel Inside"」と言っていた「あちら側」のデータとして機能をするのは、ほぼ間違いないと思っている。興味の分布がこれほど明確に数値化して把握できるチャンスが他にあるだろうか。Amazonのアクセス記録に匹敵するコンテンツマッチ広告のチャンスだと思っている。

Data is the next "Intel Inside"

Applications are increasingly data-driven.

Therefore: Owing a unique, hard-to-recreate source of data may lead to an Intel-style single-source competitive advantage.

もしはてなブックマークが自動キーワード抽出のみで進むなら、意外と後発が足をすくうチャンスはこんなところにあるかもしれない。