Tim O'Reillyは何を見ているのか?

by tanabe on January 27, 2005

今さらながらに、Tim O'ReillyのOpen Source Conventionでのキーノートスピーチ"Tim O'Reilly:O'Reilly Radar 2004"を読んだので、考えをまとめるために梅田氏のCNETブログ・英語で読むITトレンドへの参照を集めておく。あえて今回はなるべく引用をしない方向で。


Tim O'Reilly関連。

オープンソースが引き起こすパラダイムシフト

コモディティ化時代のソフトウェア開発

オライリーのインターネットOS論

そして、Open Source Conventionでのキーノートスピーチからの3部作。

ビジョナリー・Tim O'Reillyの仕事術

新時代のキラー・アプリを作るアルファ・ギーク

データの重要性を指摘するO'Reilly

これは、現在読み進めている最中。

Tim O'Reilly "Open Source Paradigm Shift"

また、英語で読むITトレンドへの参照に戻って、

オープンソースというのは、「well understood software」(十分に理解されたソフトウェア)から順々に、ソフトウェアをコモディティ化している現象だ、というのが彼の視座だ。まずはOS。そしてウェブサーバー。アプリケーションサーバー、・・・。

だから「well understood software」(十分に理解されたソフトウェア)における現在の価値はコードにあるのではなく、サポートに移行。ただ、産業全体における真の価値は、ソフトウェアから情報とコミュニティに移行してしまった。

O'Reillyも含めて言っていることは皆、同じ。ただこの文章は、彼がなぜBEAからGoogleに移ったのかということのロジックを語っているようにも読めるのである。

M&Aの増加はエンタープライズ市場構造変化の兆し

このO'Reillyの主張に関するまとめと、考察はまた別エントリでまとめる予定。まずは"Open Source Paradigm Shift"を読んでからだな。