FLOWERS OF ERROR vol.18 at 下北沢SHELTER

by tanabe on December 03, 2004

おし、今日の本来の予定記事行くぞ!

cheeseを目当てに中憲の新バンドもチェックしちゃおう、という趣旨で購入した下北沢SHELTERでのイベント「FLOWERS OF ERROR vol.18」
出演バンドはcheese, 中憲率いるSLOTH LOVE CHUNKS, 最後にFOEの3組。


cheese

いやー、2度目のライブですが今日も良いです。けして「凄腕バンドで皆演奏上手すぎ!」というかんじではなく、むしろたまーに隙のあるかんじはあるんですが、なんというか曲の雰囲気、ヒネクレっぷり、でも行ききる所はきっちり行ききる気持ちのよさ、丁寧な作りのメロディという辺りが非常にツボで、個人的な趣味としては本当に好みのど真ん中なのです。いやぁ、ライブでの演奏はCDとはえらく違う熱さがあり、これはこれでやっぱり最高です。

今日も聞いて思ったのは、絶対平床さんはPixies好きなんだろうということ。

さて、12/17にもライブあるようなので、予約してきます

SLOTH LOVE CHUNKS

さて初となるSLOTH LOVE CHUNKS。こういう枕詞はあまり好きではないけど、言わずにはいられない、「元number girlの中尾憲太郎」のバンド・SLOTH LOVE CHUNKS. まずは、女性ボーカルのバンドだったということに驚き。別にそんなに驚くほどのことはないんだけど、不思議なくらい全く予想していませんでした。

さて、中尾憲太郎。一人だけまとっている空気の濃さが違いすぎ。明らかに彼だけ20倍濃縮の空気着てました。立ち位置的にはnumber girl時代と同じくステージの左側(客目線)だったんですが、もう左の方だけぶわっと重い空気がありました。あの中憲のブチ切れまくったバカ本気っぷりは凄まじいです。見ていて、明日死んでしまうんじゃないかと真剣に心配になってくる。カリスマがいた。ビビッタ。

音的にはドラムとベースが馬鹿強で、土台の強さが圧倒的。んで、その上になんであんなにかわいらしくて締まった声の女の子ボーカルなの?わざとやっているとしか思えない。なんてバカな感性してんだろう。こういうのがやりたいんじゃ、たしかに向井とは変態感性の方向性が違うかも。あ、一応これでも誉めてます。喜んで観てました。
曲はなんだか昔の椎名林檎的というか、林檎が発育ステータスでやっていたようなノリの曲。けっこう好きかも。

正直、今は中憲の凄みと存在感がずば抜けすぎていて、バンドとしてはややちぐはぐな気がする。でも、他の三人が中憲並みのテンションまで来たら、たぶん狂信的な魅力のあるライブをするようになると思う。他のメンバーもけっこう癖強そうなかんじだったので、化けたら凄そうです。とりあえず、中尾憲太郎のあの異常なテンションを見て欲しい。

FOE

けっこう有名ですよね?會田茂一さんのバンドです。えー、親父すごい。すごいしつこい。でもすごいかっこいい。なんか意図的な寸止めが多くて、”だゆだゆ”な音楽です。伝わります、”だゆだゆ”?最初、”だるだる”かと思ったんですが、それにしてはきっちり演奏してるし、だらーっとはしていない。でもなんか、縦にノリまくりではなくて、こうその場で皆で”だゆだゆ”っと揺れているんです。お客さんも。ライブ観てもらえば、感覚を分かってもらえると思うんですが。

特に印象に残ったのは、ドラム。抜群に上手かったです。攻めるところは攻める、抑えるところはしっかり抑える。しかも切れもよく、ビシッと鋭く決まる。かっこいいです。

 

cheeseがちゃんと期待どおりに良いライブで、しかも他の2バンドも見所多く、買得感の高い満足なライブでした。ちゅうことで、次回のライブ感想はきっと12/17のcheese liveの日に。